こんにちは!展示会講師の丸山久美子です。
今回のコラムでは、展示会場で知り合った来場者とスムーズに名刺交換をするコツをご紹介します。

今まで3000回以上の展示会で接客をし身につけた名刺交換ノウハウですので、通常のビジネスマナーとは異なる点が多いと思います。

展示会は、ビジネスの場であれど非日常的な空間です。

通常のビジネスマナー通りに接客をすると、場の空気を壊す事があります。展示会には、独特の立ち回り手法が存在します。驚く内容もあるかもしれませんが、1つの参考情報としてご覧ください。

  • 展示会場で来場者と名刺交換するのが苦手
  • 接客はできるけど名刺を貰わないまま終わりがち

これらに心当たりがある方はぜひお役立ていただければと思います!

展示会と通常の名刺交換の違い

通常のビジネスシーンでは、出会って早々にお互い気を遣い合いながら名刺交換をします。

しかし、展示会は違います。出展者から来場者へ名刺交換を促さなければ、いくら接客をしても、いくら会話が盛り上がっても、名刺を交換しないままサヨナラしてしまう…なんて事が多々あります。

このように、展示会は通常のビジネスシーンとは勝手が違います。「違うものなのだ」と理解しておくと上手な立ち回り方ができるようになるのでオススメです。

名刺交換をしたいのなら、私たち出展者が率先して来場者へお願いしていきましょう!

名刺交換を促すタイミング

では、どのタイミングで名刺交換をお願いすれば良いのでしょうか?NGなタイミングとベストなタイミングがあるので紹介します。

NGなタイミング

展示会の来場者は、私たち出展者を警戒している人も少なくありません。いくら会話をしていても、警戒している間は自分の個人情報である名刺は渡したくないと感じる人もいます。

通常のビジネスシーンでは出会ってすぐ名刺交換をしますが、展示会では出会って早々に名刺交換をお願いしても断られる事が多いので「そういうもの」と理解しておきましょう。

ベストなタイミング

できる事なら、名刺交換を断られたくないと思います。1度断られたら怖くなって促す事ができなくなった…とダメージを引きずっている出展者もいます。

私も現場で接客をしていて、何度も断られダメージを受けてきました。

色々なタイミングを試してみて見つけた法則があります。「来場者が何かしら欲を出したタイミングで名刺交換を促すと断られにくい」のです。

例えば、質問された時。来場者は答えが知りたいという欲があります。

例えば、ノベルティを渡す時。来場者はノベルティが欲しい状態なわけです。

このように、来場者が何かしら欲を出したタイミングで「お名刺交換させてください」と伝えてみてください。来場者の欲を叶える事と交換で名刺をいただくイメージで伝えてみましょう!

スムーズに名刺交換を進める3つのコツ

1.先に出す

通常のビジネスシーンで名刺交換をする時は、お相手とほぼ同時に名刺を出し始める人が多いです。(自分から率先して出しているという方が居たらブラボー!)

通常であればそれでOKなのですが、展示会スムーズに名刺交換を行いたいのであれば、出展者から率先して先に出しましょう。

2.断定する

これは伝え方のお話しです。いつもは、なんと言って名刺交換を促しているでしょうか?

「名刺を交換させていただいてもよろしいでしょうか」とお伺いを立てていませんか?

お伺いを立てる=相手の判断に任せる事になるので、名刺交換を断られやすい展示会場では、お伺いを立てるのはやめましょう。

あなたは名刺交換をしたいのですから「お名刺交換させてください!」とストレートに断定の形で伝えて良いのです。

3.名刺のスタンバイ方法

普段はどのように自分の名刺をしまっていますか?ほぼ全員の方が「名刺入れにしまっている」と答えるはずです。

しかし、私は展示会場では名刺入れは使いません。

機会損失を引き起こすからです。

例えば、名刺交換したい相手ができたとしましょう。「名刺交換させてください!」と伝えながら、ズボンやジャケットのポッケを探し、名刺入れを開き、自分の名刺を1枚とり、さらに名刺入れの上にセットして、ようやく名刺を相手に差し出す事ができます。

遅い!!!!!

だから私は、首にさげる入館証フォルダーに名刺を入れています。

いざ名刺交換をした人がいたら「名刺交換させてください!」と言う間に、胸元のフォルダーから1枚名刺をとり差し出す事ができます。

展示会ではこのスピードが重要なのです!

名刺交換のコツをYouTubeでも紹介

詳しくは、ぜひYouTubeもご覧ください。
今回のコラムに書ききれなかった「相手が名刺を持っていない場合の対処法」も解説しています。

https://youtu.be/Wti5fpOYoJ4