こんにちは!
展示会専門接客トレーナーの丸山久美子です。
今回は、来場者の足をとめる簡単な配置のコツを紹介します。
今回も、実例を交えて解説しますね!
●出展社:株式会社中村機材様
●展示会:機械要素技術展
●サンプルを展示して来場者の足をとめたい
●出展前に私のセミナーを受講いただきました
足をとめるための物の置き方
こちらは、実際のブースの写真です。
来場者の足をとめるために
様々な工夫がほどこされていますが、
特に注目いただきたいのが赤く囲った2か所です。
この2か所を工夫したことで
実際に多くの来場者が足をとめていました。
どんな工夫がなされているのか?
注目すべき3つのポイントに焦点を当て
解説していきます。
注目ポイント①パネルの位置
まず、注目すべきはパネルを置いている位置です。
展示会では
「パネルは高い位置につける」のが主流ですが
こういう使い方もあるので参考にしてください♪
そもそもこのパネルは
ここに置くために作ったものではありません。
その証拠に、
後ろの柱にある社名とかぶっていますよね。
他の位置に掲げる予定だったパネルを
あえて柱の前に持ってきたのです。
現地で見え方を確認して
思い切って位置を変更したというわけですね!
しかも
このパネル位置の素晴らしいところは
自社名にかぶってでも置いたことです。
社名より商品の訴求を伝えたい!という
ブース担当者様の熱意が感じられます。
来場者が知りたいのは
社名より商品の特徴です。
知りたい情報があるからこそ
読むために足をとめてくれるのです。
注目ポイント②サンプルの向き
次に注目すべきは、
この手前にあるサンプルの向きです。
この様なサンプルを置く場合
多くの出展社は真っ直ぐ置くでしょう。
しかし、中村機材ブースでは
「あえて斜め」に置いています。
理由は2つあります。
まず1つ目は、
自社の強みである技術を見せるため。
斜めに置く事でサンプルの横面が見え
複雑な曲線にも対応できるとアピールしているのです。
2つ目の理由は、目立つためです。
多くのブースは、
床面の線に沿わせて真っ直ぐ物を配置します。
そんな会場に
ポツン…とこの馬が立っていたら
目立つこと間違いなし!です。
実際、かなり目立っていました!
ちょっとした工夫で
強みを見せたり目立つことができます。
サンプルの置き方って
奥が深いですよね~っ
注目ポイント③文字の位置
そして、
このブースの最大の注目ポイントは
少し低めに掲げられた文字の位置です!
パネルは床に直置き=低めの位置
サンプルに貼られた説明書きも
少し低めなのがお分かりいただけるでしょうか?
出展前にご参加いただいたセミナーで
私はこういう説明をしました。
来場者は出展者と目を合わせたくない。
だから上を見て歩いたり、
少し目線を下げて歩いている。
ブース担当者様はこれを上手にアレンジして
文字を低めの位置に配置したのです!
来場者から見ると↑こう見えます。
顔が下に向くので
出展者とは目が合わなくなります。
しかも、この説明文は
少し斜め上向きに説明書きを貼っているので
とても読みやすかったです。
このように
少し低め、かつ読みやすい説明書きがあると
来場者は足をとめやすくなります。
感動!最高の位置です!
実際に何人もの来場者が気づき
足をとめて文字を読んでいました。
展示会場では
高い位置に目立つキーワードを配置する
というブースはよくあります。
しかし、このように
来場者にとって心地が良い低い位置に
説明文を置くのも効果的なのです♪
まとめ
今回は、来場者の足をとめるための配置のコツを紹介しました。
ぜひブースにサンプルを置くときは
ただ考えなしに並べるのではなく
目的を定めて工夫してみましょう!
物の配置ひとつで
来場者の足はとまります。
ぜひ、今回の実例をもとに
次のご出展の作戦を考えてみてください。
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